「あー仕事したくない。晴れなのに、いい天気なのに詰め所に篭ってデスクワークなんて引き篭もり一歩手前だ。
現世に行きたいよう。遊びたいよう。なんて可哀想なオレ様。よよよよよよ。」

「・・・五月蝿い。」

「しかも上司は生意気意地悪だしさあー。あんまりだぁ。」

「五月蝿ぇっつってんだろ!!」

「その上カルシウム不足でカリカリしてて嫌んなっちゃうね。背も伸び悩みだし、アレだ。牛乳飲みまショウヨ、日番谷タイチョ」

「て・め・え・なあああ!!」

「・・・よし。終わったー。んではタイチョ。自分の仕事は終了したんで帰りますよー。」

「・・・・・・・・・・・残業だ。隊長命令」

「ハイ、断固拒否。冗談じゃありません、今からデートです」

「・・・・何だと、てめえ」

「オーボーですぜ、旦那。ついでにそんな睨んじゃって器も小さい。笑って送り出しましょうや」

「意味不明な喋り方はヤメロ。・・・大体、デートって、相手は誰だ」

「黙秘権執行。教える義務はありやせん」

「てめえはオレのだろうが!!」

「優しさと労わりの無い男には未練など無い。成仏してくれたまえ」

「・・・よおおおく分かったぜ。座れ。とことん話し合おうじゃねえか」

「小さいお耳で聞き取れなかったのかい隊長殿。デートと申しましてよ」

「座れ」

「・・・・あのですね、だから、人を待たせて・・・」

「す・わ・れ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・イイ子だ。さあて、どう言い訳する?」

「・・・お友達でござりますル」

「ほおう。友達とデートか。愉快な時代になったもんだな」

「タイチョー様。顔が怖いです。スマイルプリーズ」

「テメエの恋人が堂々と浮気宣言かましたってのに笑える男なんざいねえよな?」

「浮気のつもりはございませんでした。前言撤回します」

「浮気をした奴はそろってそう言うぜ」

「・・・・・・・・・・・」

「相手は誰だ」

「言っても、怒るだけなんでやっぱ黙秘」

「言わなくても同じだぜ。それとも今ここでヤられたいか」

「享楽隊長が評判の甘味処に連れて行ってくれると言ったので一緒に行くのです。それだけです。」

「・・・・デートだな」

「イエ、食事です」

「立派なデートだろうがあああ!!!」

「ギャース!!やはし怒るのかよ!!??」

「当たり前だ!!」

「しかし男に二言は無い!!行くと決めたら行く!!白玉あんみつが呼んでいる!!行かせろ!!」

「許すか馬鹿野郎!!テメエは暫らく外出禁止だ!!」

「理不尽だ!!抗議する!!」

「・・・・・・・・・・監禁がいいか」

「さあああて今日も元気に残業だー。」






「・・・・享楽。ブチノメス」