「・・・あ。」
突然、ソファで軽くくつろいでいたが声を上げた。
何事かと思ってを見ると、当の本人はどこを見ている様子もなくただ正面を向いていた。
キンモクセイ
「・・・・・・どうした?」
気になって問いかけてみると、は一呼吸間を空けた。
「キンモクセイ、咲いてません?」
キンモクセイ?と思って隊舎の中庭を見下ろすと、前十番隊長が植えたと思われる見事なキンモクセイが満開に咲き誇っていた。
「よく気が付いたな。」
「香りが、したもので。」
確かに言われて気付いてみればキンモクセイ特有の香りがしてくる。
普通に咲いている花より幾分か強い、それでいて嫌にはならない、そんな香り。
「昔、誰かにキンモクセイのようだ、と言われました。」
「・・・お前がか?」
「ええ。」
そう言われて、とキンモクセイの共通点を探してみる。
しかし、は強めの香をつけているわけでもないしキンモクセイの咲かせるオレンジといったイメージも無い。
じゃあ、何が?
そう考えていると、が再び口を開いた。
「なんでも、強い、それでいて嫌でない存在感が、だそうですよ。」
そう言われて初めてああ、と納得がいった。
確かには強い存在感を持っている。
そしてキンモクセイもその香りが強い存在感を放っている。
しかし双方嫌気がさすことは無い。
「キンモクセイの花言葉、ご存知ですか?」
突如そう問われて、いや、と返す。
生憎と、花言葉には通じていない。
するとはそうですか、といってまた間を置いた。
「・・・・・・真実、だそうですよ。」
そういったがひどく儚く見えて、俺は思わず立ち上がった。
が驚いてどうかしたんですか?と俺の方を向く。
そんなの様子に安心感を感じて、なんでもない、と断ってからまた椅子に腰掛けた。
「隊長みたいだと思いません?」
今度は俺の方が驚いて、目を見開いた。
そんな俺の様子など目の見えていないが知る由も無く言葉を続けた。
「隊長は、真っ直ぐ真実を見ている感じがするから。」
その言葉が嬉しくて、照れ隠しにそうかよ、と言うとはい、と返って来た。
「それと、謙遜って意味もあるらしいです。」
それを聞いた俺はじゃないが一呼吸間を置いた。
「じゃあそれはお前だな。」
よほど驚いたのか、それとも意味が分かっていないのか。
目をぱちくりさせているに俺はフッと笑った。
「お前は謙遜しすぎだ。もっと構えてろ。」
多少図々しい方がいいぜ、と言ってやるとそうですかねぇ、と苦笑した。
少し、花言葉に興味を持った、昼下がり。
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う〜ん。
なんかリクと微妙に違う気が・・・(泣
書くこと自体はとっても楽しかったのですが・・・!
えっと、誉様、相互どうもありがとうございました!
こんなものでよければ受け取ってください!!
あ、返品可能ですので(汗
これからもどうぞよろしくしてください(ペコリ
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花音さんに頂いた相互記念夢・・・
素敵、日番谷隊長素敵過ぎるー!